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江戸時代の俳句に残る 鰹の小名浜 2010年10月号

 節に切る松魚や蝿のむれる中  一具 江戸時代の盛りとなった頃の小名浜は、「平八百、小名浜千軒」といわれた位に磐城平の城下町をしのぐほどに賑わったという。 地理的にも近隣各村が肥えた農地を持ち、多量の米穀を産するのに反して半農半漁の寒村であったが、古代から続いた猟漁ばかりでなく、湊を持ち地の利を生かした廻船の拠点をして活発な経済的活動がみられるようになった。そこで延享4年(1747)、幕府は小名浜を直...