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長隆寺の鼻取り地蔵尊  2007年8月

野辺に咲く 彼岸の花も 麗しく 詣で参らん 長隆が寺

 福島八十八ヵ所霊場大七十八番礼所でもある無量山 阿弥陀院 長隆寺は真言宗智山派の名刹。伝えによれば、岩城次郎朝義(1282~?)が、長子、千鶴丸(長隆)の勧学所を館内の現本堂周辺に創設した。長隆は恵哲和尚に師事したのが早世。貞和3年(1347年)、長隆の持仏阿弥陀如来を以って本尊とし、無量山 阿弥陀院 安養寺として恵哲和尚が開山。天文5年(1536年)に恵日寺の雄仁和尚が中興して案養院を長隆寺と改めたという。本堂左、朱色の地蔵堂に安置られている地蔵菩薩立像(177センチ)は慶派の仏師安阿弥作と伝えられている仏像で、鎌倉時代末に鎌倉円覚寺の長老から寄贈され、由比ヶ浜から当地の仁井田浦へ海路を運ばれたという。将軍地蔵、鼻取地蔵とも言われている由来は、幕末乱世の岩城氏の働きに感じた北条氏の円覚寺が贈った地蔵像からであろう。また、田植えをする農夫が、代搔きする家畜の鼻取りを子供にさせたが上手に出来ない。農夫は子供をすごく叱った。それを見ていた見知らぬ童が代わって鼻取りをしたろこえお、きれいに仕上がった。農夫は喜んだが、気がつくと童の姿が見えない。農夫が童の足跡をたどっていくと、その足跡は地蔵堂内で消えていたとういう。明治40年5月27日、国宝(現国重要文化財)に指定された。


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