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聖樹院の芭蕉の句碑   2006年10月

芭蕉翁 百年のけしきを庭の落葉かな

 明治新政府の学制により開校したが、明治8年に学区内小島・御厩・御台境の児童通学が不便なため綴小学校から分離し、以前は寺子屋として地域民の教育に尽くしてきた御厩村下宿の聖樹院に、御厩小学校を設置した。寺の由来によると、永仁2年に平・上荒川の笑堂観音堂地内に臨済宗妙心寺派として開山された寺だが、笑堂と共に火難に遭った。現在の地は昭和40年に三度目の移転をした墓域であるが、元禄年間に御厩下宿の旧道とR6の三叉路付近の山道に移った頃の聖樹院は性壽院といわれ、境内には清水が湧き出て、菖浦が自生する池もあるので「閼伽の寺」とも呼ばれ、清水の地名もこれに由ったという。秋の金銀織りなす樹林の夕映えの美しさは、内藤露沾にも詠まれている。この地方の俳諧の指導者であり、檀徒でもある御厩村の菅波九一が芭蕉の没後200年忌にあたる明治26年、翁の「百年のけしきを庭の落葉かな」を句碑にして庭前にたてたのがこれである。氏は明治29年70余歳で没した。



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