fc2ブログ

Entries

磐城三十三観音十六番礼所 久保中山観音 2009年3月

観 音 も 大 権 現 も ウ メ も 燐
                     句・青柿

 中山と きいてのぼりて 朝日さす
         森のこかげに たつは白なみ
 あさひがた 夕日にもれし 中山は
         波のひびきに 松風の音

 磐城三十三観音十六番礼所 久保中山観音に伝わる御詠歌である。別当は高野山真言宗 養照山寶蔵院金光寺。本堂右の阿弥陀堂横から大権が祀られている裏の小山へ急な石段を鉄パイプの手摺につかまりながら登ると礼所の観音堂の正面にでる。格子戸から拝観すると、高さ2メートルほどあろうか、風化されて白木となった大きな寄木造りの、頭上に化仏をいただき左手に未開の蓮華を持った上半身の十一面観音像を内陣にお見受けできる。別当である大同年間(806~9年)に開山されたという金光寺内に、鹿島小学校の前身となる啓蒙小学校が明治6年6月29日に仮設された。これは国民皆学を目指す新政府によって明治5年に発布された学制によるもので、以来、明治12年の教育令により下蔵持に新たに開校された久保小学校に移転するまで教育の現場として金光寺は重要な使命を果たしたのである。観音堂一帯は探鳥と森林浴の場でもあり、点在する横穴墳墓群が古代へと誘う・戊辰戦争の激戦地「7本松」の真っ只中に位置した観音堂、そして別当の金光寺は辛しくも戦禍を免れ、今にある。

2009-3.jpg
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ihojin.blog99.fc2.com/tb.php/42-a81f8917

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する