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楞厳寺と桜  2010年4月号

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 曹洞宗紫金山楞厳寺は、当地領主であった上遠野氏が開基し、徳川三代将軍家光代に御朱印十石の萬松山上遠寺の第二世極富寿鎮(大永二年 一五二二 入寂)が開山した禅寺で、初めは当地の寺作に建立したが焼失したため、第十一世大雄林峰が現在地に中興再建したという。
開山した寿鎮は、楠正成の後裔であるので寺紋は「菊水」である。楞厳寺に伝わる大雄宝殿(仏殿)の由来によると、往古、八幡太郎義家が安倍貞任討伐に下向中、当地にて台風に遭遇した。髷から持仏の釈迦如来像を取り出した義家が祈願すると、たちまちにして天候が回復して進軍することができたという。爾来、この地を釈迦牟尼の聖地とし、さらに後年運慶の作と伝えられる釈迦、阿難、迦葉の三尊を祀り、現在に至ったと記されているという。この釈迦三尊の彫刻、中尊釈迦座像(像高二尺六寸)と脇侍の阿難尊者と迦葉尊者の二躯(各三尺一寸)は、福島県重要文化財(七十一号 昭和三十年)に指定されている。欄間の彫刻も、龍と唐獅子牡丹など上遠寺の内陣の彫刻と構図が一致している。市が保存樹木に指定した境内の樹高 十六・八m幹囲 三・〇mのエドヒガン(紫金桜)桜は、保存樹木等指定標識によるとソメイヨシノより少し早く咲くので、
昔から小高い丘や社寺境内に作物の種の蒔き時を知らせる「種蒔桜」として植栽され、古木になっても発根する丈夫な桜だという。境内には枝が垂れるエドヒガン桜の大木が数株あり、花見頃の楞厳寺一帯は桜花の中に沈む。
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